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・経緯②「背景にあるもの」
彦根は江戸時代「陸舟奔車」という世界初の自転車が発明された場所であり、1985年~1997年まではアイアンアンマンJAPANの競技のステージでもあり、今現在も自転車利用の活発さで全国でも有数な場所です。ごく最近では滋賀県下で初めて自転車タクシー「ベロタクシー」(ドイツ製)が走り始め大いに話題になりました。彦根は自転車にまつわる歴史と環境と地域性に恵まれております。そして伝統の技術(武具作成から派生した仏壇づくり)などもあり、特色あるものづくりの歴史もあります。
グローバルな視点では、地球温暖化の進行と、各国の対策(温室化効果ガスの削減)の進展により、環境対策商品の市場が広がりを見せており、クルマなど身近な運搬運輸の移動手段を見直す動きのなかで、荷物や人を運ぶ「働く自転車」が注目されております。
日々の作業や打ち合わせも進んでおりますが、ブログを立ち上げても閲覧者にはなんのこっちゃとよくわからない勝手な話が多いと思うんで、時々、表記のようなプロジェクトの詳細に関する記事を載せます。ご覧下さい。
・プロジェクトの経緯①「なぜ、なんで」
2002年頃から湖東で活躍する?私たちの市民活動団体「ひこね自転車生活をすすめる会*1」が、リヤカーや人を乗せる自転車をつくり、市民に働く自転車の楽しさと有用性をPRしておりました。2007年春には、滋賀県一円で大活躍?するNPO「五環生活*2」が、市や県、そして「ひこね自転車生活をすすめる会」などの協力を得てドイツ製の自転車タクシー「ベロタクシー」を彦根の中心市街地で運行を開始しました。一昨年の築城400年祭では「ひこね自転車生活をすすめる会」と市民有志らが彦根藩士平石久平次の発明した世界最古の自転車「陸舟奔車」(※3)を復元!。そして2008年3月、市民活動の団体とNPOと、大学と、伝統技術の職人さん達を中心に、自転車タクシーを「自分達の手で」、「彦根の技術を使って」、「彦根に似合うすばらしいデザインのものを」作ろうということでプロジェクトを起こし、環境と歴史と伝統の職を活かした製品作品作りに取り掛かることとなりました。
※1 「ひこね自転車生活をすすめる会」とは、もともと「彦根エコ2自転車とまちづくり委員会」(2001年6月に行政主導で発足した彦根市の委員会)で活動した委員の有志が、委員会終了後も「自らの手で何か実現していこうよ」ということで設立した市民活動の団体。
※2 「NPO法人五環生活」とは、五感と環境と暮らしをコンセプトとし、さまざまなライフスタイルを提案したり、社会に定着させていくための活動をしているNPO法人。
※3 陸舟奔車とは舟形のボディに操舵の前輪と、クランク式のペダルに連動した後輪(2輪)を備えた自転車である。江戸時代に彦根藩士の平石久平次が発明されたとされ、一般的に世界初とされる足で蹴るタイプの自転車ドライジーネより85年早く、世界初のペダル式の自転車とされるミショーより129年も早い発明で、こちらこそ世界初の自転車、世界初のペダル式の自転車だったと言われている。ひこね自転車生活をすすめる会では、有志とともに2005年秋より現存の設計図を元に再現につとめ、加田由紀子滋賀県知事に地元埼玉の関連資料の贈呈なども受けつつ何とか再現品の完成を見る。
以上です。
今年の3月から本格稼働始めた「彦根発の自転車タクシー開発プロジェクト」、シャーシの開発、客室の開発、それぞれ形が見えてきました。それと・・・やっと名称が決まりました!「彦根リキシャ」!名称が決まりましたので、ブログも立ち上げることにしました。以後お見知りおきを・・・。概要や内容、予定や日々の雑感などもぼちぼち載せていく予定です。とりあえず今の画像を何枚か・・・。
